マイブラ

2016.02.29

マイブラ


早いもので2月も今日で終わってしまいますね。
2月といえばバレンタインデーもありました。

皆さんはマイ・ブラッディ・バレンタインをご存知でしょうか。

チョコレートをもらい過ぎて鼻血が止まらなくなった人の話ではございません。
片思いをこじらせた挙句、義理チョコすらもらえず血まみれ事件を起こした人の話でもございません。


アイルランドのバンドです。
結成は1984年。32年前です。

音楽の特徴ですが、Wikipediaより:
幾重にも重ねられたノイジーなギターサウンドと、
甘く脱力的な歌い方の男女のボーカルのメロディーを融合させ、
サンプラーやエフェクターなどの機材も駆使し強くディストーションを掛けた幻想的なサウンドを創造する。

代表作は1991年に発売されたアルバム『ラブレス』です。
このアルバムを初めて聴いたのは大学1年になった時ですが、
凄まじい衝撃を受けたことをよく覚えています。
このアルバムは製作期間が2年、製作費が25万ポンド(当時の日本円で約4500万)もかかったために、
レーベルが倒産寸前になったという伝説的なアルバムです。
1曲にギター何本重ねてんだっていう轟音の中でゆるいボーカルが漂っています。
良ろしければ一曲どうぞ。
個人的にはアルバムの中でこの曲が一番好きです。
演奏の際もギターを振り回すわけでもなく、俯いて轟音のギターを淡々と弾くことから、
シューゲイザー(Shoe Gazer:靴を見つめる人)と呼ばれ、ジャンルとして確立しました。

私はいわゆる夏フェスも暑さに弱いため屋外イベントは全部避けてきたのですが、
マイブラが2007年に再始動し、2008年に10年以上ぶりにフジロックに来日した際は
苗場の山奥にマイブラを見るためだけに行きました。
これはもう感動でした。最後の曲の後半では、曲の1小節(1フレーズ)を15分間もループして、
最後はメンバーがアイコンタクトしてフィニッシュです。鳥肌です。
夜は地面で寝て過ごしましたけど。


バレンタインデーというとマイブラをいつも思い出します。
2月は頂いたチョコを食べながらマイブラの曲を聴くというのが自分の中での定番となっています。

昨年末に某チョコレート会社の社長の方とひょんなことから食事を一緒にする機会がありましたが、
チョコレートメーカーとしてはバレンタインより近年はハロウィンの方が大きなイベントのようです。
バレンタインは局地的ですがハロウィンは一か月のイベントなので上手く仕掛ければ
バレンタイン期間よりも売上が伸びると仰っており、なるほどと思いました。
どの業界もマーケティングが大事ですね。

最後に、マーケティング関連で面白い記事があったのでシェアしておきます。
冒頭の意訳は興味深い考察です。このように違う視点から捉えること自体がマーケティングですね。
http://www.fashionsnap.com/the-posts/2015-08-18/mote-ceo/


ではでは。

文:ルーキーP