[新型コロナ関連論文]レビューへ招待された動物委員会: 野生動物と家畜システムの境界面での人畜共通感染症の出現の危険性

[新型コロナ関連論文]レビューへ招待された動物委員会: 野生動物と家畜システムの境界面での人畜共通感染症の出現の危険性

2021.06.28

 流行中のCOVID-19は、人畜共通感染症の出現における人-動物の境界面、特に、潜在的な宿主とウィルスの貯蔵所としての野生動物と家畜の役割の重要性を示しています。

 ほとんどの病気は、人-動物の境界から出現しており、感染の特定のドライバーとメカニズムのより良い理解が、将来の感染症の流行の制御に極めて重要です。

 野生動物と家畜システムの相互作用は、特にグローバル化、生息地分断化、気候変動に直面して、人畜共通感染症の出現の原因です。

 本著は、出現しやすい、節足動物が媒介しヒトを含む哺乳類に感染するブニヤウイルス、コロナウィルス科、脊椎動物に感染するフラビウイルス科、オルトミクソウイルス科、パラミクソウイルス科の複数のウィルスと、マイコバクテリウム、ブルセラ、炭そ菌、Q熱リケッチアの複数の菌に焦点を当てています。

 注目すべきは、良く知っている人畜共通感染症でさえ、その出現のドライバーを予測することは、過去には困難でした。

 故に、ホットスポットにおける向上したサーベイランスと、その迅速で効果的な利用可能性、適応可能な制御方法は、同感染症の出現の準備に必ず寄与するでしょう。

 将来のために、優先性の高い同感染症の病原の出現もしくは、また再興のリスクを縮小する戦略を本著に提案しております。

 ご興味をお持ち頂けましたら、以下のリンクをご参照ください。
 https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1751731121000835