[新型コロナ関連論文]運送業の雇用におけるCOVID-19蔓延のインパクト:比較研究

[新型コロナ関連論文]運送業の雇用におけるCOVID-19蔓延のインパクト:比較研究

2021.10.21

 

 COVID-19蔓延は、社会的、経済的、環境的な様々な変化を齎しました。

 本研究では、米国の運送業界におけるCOVID-19蔓延の雇用関係のインパクトを、同業界内で、また、他の業界と比較して調査しました。

 そして、以下の3つの仮説を調査しました;

 (1)運送業界は他業界と比較して大変な失業を経験した

 (2)運送業界内で不均質な雇用がある

 (3)運送業界内の特定の業種は、他の主要業界と比較して、疾病対策予防センター(CDC)ワクチン指針の指示から、より多くの雇用インパクトを経験した

 調査の結果、運送業界の従業員は、他業界と比較して、20.6%もより失業しやすかったことが判明しました。

 また、運送業界内の雇用の大きな不均質さが存在しました。

 必要不可欠な従業者と比較して、タクシーとリムジン運転手は、28倍も、観光運送業者は、23.8倍も失業し易かったとの結果も出ています。

 しかしながら、必要不可欠な従業者と比較して、郵送とパイプラインの従業員は、それぞれ、84%と67%も失業者になりにくかったとの結果が出ています。

 政策の観点から、これらの結果は、今後の運送業界の業務中断に備えて、運送業界の複数の要素に注意する必要性を提示しています。

 ご興味をお持ちいただけましたら、以下のリンクをご参照ください。

The impacts of the COVID-19 pandemic on transportation employment: A comparative analysis - ScienceDirect