[新型コロナ関連論文]COVID-19伝搬率における公園の使用と景観構造の影響

[新型コロナ関連論文]COVID-19伝搬率における公園の使用と景観構造の影響

2021.06.24

 UKでは、ソーシャルディスタンスと都市封鎖によって、COVID-19流行を弱めています。

 緑地へのアクセスは、精神衛生と健康のため、都市封鎖中であっても重要ですが、COVID-19伝搬率への影響については、不明となっています。

 そのため、約300の地元当局で、緑地がどれほどCOVID-19の伝搬に影響するかを評価するため、202071日~1130日の期間に、7日間の移動を基にした日々の罹患率マトリックスを計算し、基準となる健康と移動度の変数が如何にそれら率へ影響を及ぼすかと、景観構造と公園利用が伝搬に如何に影響を及ぼすかを調査しました。

 その結果、移動の減少が、特に人口の高いエリアにおいて、症例数の減少に関係があったことが判明しました。

 また、公園での移動を示す公園利用は、特に緑地が少ない場合、残存症例率の減少と関係しました。

 これらの結果は、全体的移動性の低下が、症例率の減少によい戦略であると提言するかもしれず、都市封鎖の成功を支持しています。

 しかしながら、もし移動が必要ならば、野外の公園利用が、買い物やオフィスワーク等の他の形態の移動よりも安全であると結論づけられています。

 ご興味をお持ち頂けましたら、以下のリンクをご参照ください。

 https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0048969721031946