[新型コロナ関連論文]英語によるTwitterにおけるCOVID-19ワクチンへ対する一般市民の態度:センチメント分析

[新型コロナ関連論文]英語によるTwitterにおけるCOVID-19ワクチンへ対する一般市民の態度:センチメント分析

2021.09.01

 

 本研究の目的は、COVID-19ワクチン関連Twitterのセンチメント(感情)におけるテーマと一時的な傾向を確認し、センチメントにおける変数を世界レベルとUSAレベルで調査することです。

 このため、著者らは、202011月~20211月にポストされたCOVID-19ワクチン関連のTwitterを収集し、感情分析ツールを用いてスコアを計算し、ツイートが肯定的(≥ 0.05/中立(-0.05 <x < 0.05/否定的(≤ -0.05)かを判断しました。

 また、肯定的と否定的なツイートの主要トピックを抽出し、時間的傾向と地理的分析も行いました。

 その結果、約270万のツイートを分析し、肯定的(42.8%)、中立(26.9%)、否定的(30.3%)な分布となりました。

 肯定的なツイートの主要トピックは、ワクチンの臨床結果、マネージメント、生命、情報、効能に関してであり、否定的なツイートの主要トピックは、臨床結果、陰謀説、信頼性、効果とマネージメントでした。

 スコアは、2020119日に大変上昇した後、12月後半にゆっくりと下降し、1月には一定化しました。

 国レベルでは、ブラジルが最も低いスコア(-0.002)で、最も高いスコアは、アラブ首長国連邦の(0.089)、USAワシントンD.C.の(0.144)、USAワイオミング州の(0.036)でした。

 以上から、COVID-19ワクチンに対する大衆の感情は、時間と地域によって多様であることがわかりました。

 センチメント分析は、タイムリーなCOVID-19ワクチンに関する一般市民の感情に関する見識を、公衆衛生の政策決定者へ提供し、地域に適したワクチン教育プログラムのデザインを可能にします。

 ご興味をお持ち頂けましたら、以下のリンクをご参照ください。

 https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0264410X21011063