[新型コロナ関連論文]カナダとUSAにおけるCOVID-19蔓延中の子供のための両親のマスク行動:計画的行動理論を利用した態度、規範、知覚されている制御の調査

[新型コロナ関連論文]カナダとUSAにおけるCOVID-19蔓延中の子供のための両親のマスク行動:計画的行動理論を利用した態度、規範、知覚されている制御の調査

2021.09.07

 

 本研究の目的は、マスクに関する両親の態度と信条と、子供のための両親のマスク行動の関係を、計画的行動理論(人の行動は、行動の意図(行動を実行しようという意思)によって決まるとした理論)を用いて調査する事です。

 著者らは、カナダとUSAに在住の学齢児童の両親に対して、両親と子供の社会人口統計的変数、子供のマスク着用に関する態度・規範・知覚する制御、子供におけるマスク着用の意図と強制に関して調査しました。

 その結果、866名の両親と、そのうちの43.5%が既往症のある子どもを持ってマスク着用が困難な両親からデータを収集しました。

 その結果、意図は、態度、規範、知覚する制御と、マスク行動の間の関係性を仲介したことが判明しました。

 また、下位グループ分析が、前提条件と規範とが、既往症のない子供のマスク着用の予測物である共に、意図が、既往症のある子供のための両親の子供におけるマスク着用の重要な予報物であると明らかにしました。

 更なる子供のマスク着用に関する公衆衛生メッセージは、両親の意図、態度、知覚した制御を対象にすべきであるとこの論文では結論づけております。

 ご興味をお持ち頂けましたら、以下のリンクをご参照ください。

 https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2211335521002230