COVID-19流行中の家族を基礎とした心理介入と治療戦略の開発と実施は、如何にウィルスが家族に影響を及ぼすかの詳細な理解を提供しました。

　本研究では、米国内の両親（56人）とその子ら（43人）のCOVID-19の生活の影響に関する報告書と、両親のネガティブとポジティブな影響を評価する質問書を2020年4月から5月に収集し、報告されたテーマを確認しました。

　その結果、両親と子供は、ポジティブとネガティブの両方のCOVID-19ウィルスの心理的影響を報告しました。

　子供と比較して両親の方がより多様なポジティブなテーマを表現しましたが、両親による共通テーマは、COVID-19の子供への心配、他の人々の健康問題、ストレスの多い子育て、子供の宿題の手伝いを含んでいます。

　多くの両親に謝意を伝え、COVID-19流行による両親と子供の繋がりと関係性を顧みました。

　謝意を示した両親は、ネガティブなテーマが報告前後で減少しました。

　子供による共通のテーマは、学校へ戻りたい希望、COVID-19流行への恐れ、社会的繋がりへの思慕でした。

　以上から、両親と子供の両方が、COVID-19流行中の幸福の減少があったことが判明しました。

　更なる調査として、この流行期間の子供の社会的ニーズを如何に満たすかと、子育ての負担に焦点をあてるべきと結論づけられています。

　ご興味をお持ち頂けましたら、以下のリンクよりご確認くださいませ。

　https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2666915321000883